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「光君もうそろそろでチャイムが鳴るよ」
黒板の上に置いてある時計を見る。
……あと2分で授業が始まるな
「じゃあ、音楽室行ってくるわ」
「「じゃあねー」」
西達と別れた後俺は廊下に倒れている少年を哀れむように見た。
「ひ……平先に……俺の事……伝わらな……かったみたいだ」
「伝わると思ったのかよ!」
本当に伝わると思った馬鹿にツッコミを盛大に入れた。
「思わなかった……」
思わなかったんかい!
思わなかったのに平先に聞くだなんてカッコイイのか馬鹿なのか……?
「何はともあれ音楽室に行くぞ」
倒れている裕也に手を伸ばしちょいと力を入れて引っ張り裕也を正面に立たせた。
「平先強えーよ、あいつハンパねぇーよ、あれでも教師かよ」
制服を上から下へと叩き愚痴的な愚痴を叩き終わるまで言っていた。
それにしても裕也、君から出るホコリ凄いよ。
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