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やっと授業終わった。このクラスの授業の空気はおかしすぎる。
あんの中村の態度でうるさくなったり静かになったりしてんじゃん。何か許せん。
「あ、あの由里ちゃんけ、険しい顔してるよ」
目の前に居る香織が不安そうな顔で私を覗いている。
てか、私そんな険しい顔してたんだ。
「大丈夫だよ。それより飯、飯、腹減ったよかなり」
そう言って私は弁当箱を香織の机の上に置き箱を開けた。
私に続くように香織も弁当を机に置き箱を開けた。
……凄い。
初めて見たよ。あんな旨そうな弁当。今にもとろけそうな玉子焼きにいい具合に焼けたウィンナー他にも色々ありすぎて言葉が見つからない。
「な、何が凄いの?」
しまった。無意識に口から言葉が出てたみたいだ。
「弁当だよ弁当」
弁当をずっと見る。
あー手が手が勝手に動いちゃうよ。
「じ、じ、自分の弁当を見てう、羨ましいんですか?」
…………はい?
自分の弁当をちらっと見る。そこには冷凍食品とご飯にコンビニで買ったサラダしかない。
羨ましくなる要素一切なし。
こやつ……もしかして稀に見る事が出来る……天然?
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