女嫌いと屋上

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「違うよ、私の弁当じゃなくて香織の弁当だよ」 「えっ!」 香織の顔がかなり赤くなる。まさに沸騰してると表現出来るぐらいの赤さになっている。 「わ、私のべ、弁当の何が羨ましいんですか?」 「全て!」 あれは全てだって。 「すす全てですか?」 香織は自分の弁当に目線をやる。そしてその目線を私の弁当に移す。 「由里ちゃんの方が旨そ「そんな訳あるかい!!」 ツッコミを入れてしまった、お陰で少し涙目になってるし。 でもそんなに旨そうなら、 「じゃあ、お弁当交換しようよ」 「や、や、やめておきます」 ……はいそうですか。 そんな弁当談議を終えて教室を見回す。 居ないな。 「な、中村君ですか?」 「へっ!」 やばい、突然中村とか言うから変な声を出しちゃった。どうしよどうしよ何か誤解でも招いたらどうしよ。 「その今の声は「な、な中村君ならいつも屋上でた食べてるよ」 へっ!? また変な声が…… でも何で屋上に? 「何で屋上で食べてるの?」
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