女嫌いと屋上

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そう聞くと香織は顔を下に向け黙ってしまった。 分からないのか。 「俺が許可出してるからだよ」 「「わっ」」 香織と声が重なった。 いきなりの男の声、その声が出た方に顔を向けると。 「……平先先生…」 ぽつりと一言。体育教師でもないのにジャージ姿しまいには名前がヒラサキでもヒラセンでもどっちでも良いとどこか無責任な所が感じるそんな人。 「何でいんの?」 私の後ろに居る平先の方に顔を向けて聞く。 「お前の弁当まずそうだなお前ちゃんと作れないのか?」 と、言いつつ私の弁当からメンチカツ(冷凍食品)を食べ『やっぱりまずい』……って、 「まずいなら食わないで下さい!てゆーか何で来たんですか!?」 まずいって言いに来ただけならぶっ飛ばしもんだね。 「すまん、すまん此処に来た理由はな俺が顧問で新聞部の取材許可を取りに来たんだよ」 取材許可? 「私の何を取材するんですか?」 「自己紹介とかそこらへんだ」 何で自己紹介だけに新聞の記事に載んなきゃいけないかな~? やっぱり不思議だこのクラスだけでなく学校も。
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