一人(独り)の少女

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愛ってなんだろう そういった少女に 私は偽善の言葉をのべた ただ無責任に 自分の馬鹿げた価値観で 少女はその後 愛をしった しかし彼には愛する人がいた 少女は私の言葉を信じ ひたすら彼を追い続けた 追いつづけ 彼を手にする方法をみつけた 少女の手は赤く染まり 彼の胸には大きな穴があいていた 彼が愛した人は彼のかたわらで 狂ったようになき続け 少女は彼に近付き抱きしめ言った 『彼方に愛を伝えたわ』 赤い海の中で 一人の少女がなき 独りの少女が笑った そのそばに 笑った少女にかかえられた少年が 無言で横たわっていた
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