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覚えているだろうか。
僕が産まれるずっと前には、あなた達は恋仲であったということ。
婚約届けに押した印の重りは
なんの迷いもなく離婚届けの薄っぺらな紙に咲いた。
恋と言うものは実に
簡単明白な人生の経験の一部分でしかなく
僕の生まれた事実すらそれは、経験のひとつとして消えていく。
僕は誓う
恋などしない
恋は人を惑わせる
。
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