大仕事の依頼

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アニス『それにしても、シャローン様から呼び出されるとは……私達、やり忘れていた事がありましたっけ?』   ナスタチウム『ううん、まずそれは無いわ だって…アニスも、私も全てやるべき事はした筈だもの』   アニス『そうですよね……ι』   ナスタチウム『とりあえず、シャローン様に聞いてみましょ?』   アニス『はいι』   二人はそう言葉を交しながら歩き続け、シャローンの部屋の前に着いた   ナスタチウム『いくわよ……』   アニス『はい……』   二人は、シャローンの部屋のドアをノックした   シャローン『入りなさい』   シャローンからそう言われたため、二人はドアを開けて部屋に入り……淑女のように会釈した   アニス・ナスタチウム『アニス、ナスタチウム、ただいま参りました』   シャローン『お待ちしておりましたよ 緊急ミーティング後、直ぐに来ていただいてしまってすいません』   シャローンは優しく微笑みながら、二人を出迎えてくれた   ナスタチウム『いえ、大丈夫です むしろ、もったいないお言葉でございます』   アニス『我らがメイド長からの御呼び出しとなれば、直ぐに参るのが礼儀ですから』   シャローン『ふふ……そう言われると嬉しいですね さて、お茶を入れますので座ってくださいな』   アニス・ナスタチウム『ありがとうございます』   シャローンは再び、微笑むと二人にローズティを入れてテーブルの上に置いた   そして、アニスとナスタチウムも椅子に腰掛けて……ローズティをゆっくり飲み始めた   シャローン『味の方は如何ですか?』   ナスタチウム『とても美味しいです』   アニス『それにいい香りがします』   二人はローズティの味と香りを満喫していた まぁ、美味しいのはシャローンの腕前のおかげでもあったりするのだが   アニス『ところで……私達が呼ばれたのは何か私達にミスがあったからなのでしょうか?』   アニスはシャローンを見て、そう問い掛けた アニスとしては   〔前に何かミスがあったから呼ばれたのではないか〕   と思っているようだ   しかし………シャローンから出た言葉は意外なものだった   シャローン『いいえ、貴女達はいつもきっちりと仕事をこなしているではありませんか…今回、呼んだのはそのような理由ではありませんよι』   シャローンはちょっと困惑していた
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