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ここは、ツインガルド東南部にある国ネクロポリス
第一次車輪大戦とその後に起きた大崩壊の影響で瘴気と毒に覆われてしまった国だ
その為、大地は命あるものを寄せ付けず……この国に居られるのはノスフェラトウという種族だけで、攻撃の要が戦闘用メイド部隊といった…ちょっと変わっている国でもある
そして、この国はゴブリン達の国【グランガイア】、海の国家【スケールギルド】、竜の国【バハームートロア】の三国に囲まれている国でもあるため、常に国同士の小競り合いが絶えない状態みたいだが…そんなにしょっちゅう小競り合いを起こしているわけではないらしく普段は何事もなく生活をしているようだ
そんななか、夜を迎えたネクロポリスのとある屋敷の屋根の上で一人のメイドが空を見上げていた
アニス『あれからもう、数日もたってしまいましたか……二人とも元気にしているのでしょうか?』
彼女の名はアニス
戦闘用メイドの一人でメイド軍団の一角を任されている存在だ
どうやら、何かを思い出しているようだ……
と、その時だ……アニスの後ろから、もう一人メイドが現れて彼女の隣に腰をおろした
ナスタチウム『アニス、またあの二人の事を思い出していたの?』
彼女の名はナスタチウム
アニスの相棒で、彼女もまたメイド軍団の一角を任されている存在である
アニス『はい、戦乱が激しさを増していってるのであの二人の事が心配になってしまいまして……』
アニスは、ナスタチウムを見ながらそう言って少しうつ向いた
どうやら、誰かの事を相当心配しているみたいだ
ナスタチウム『そうね……確かに心配にはなるわよね
でも、今の私達の使命はこの国を守ることなのだからしっかりしなさい
全てが終わったらきっとまた会えると思うから』
アニスの様子をみたナスタチウムはそう言って、彼女を励ました
彼女には元気でいてほしいし、心配する気持ちがわからなくもないからだ
アニス『そうですよね、全てが終わったらまた会えますよね』
アニスはそう言って、微笑んだ
そして、ナスタチウムも
ナスタチウム『ええ、きっと会えるわ』
と言って微笑み、最後に
アニス・ナスタチウム『あの、国境を越えた戦友でもあり、友人である二人に』
と二人揃っていうのであった
この物語は、現在(いま)から数日前に遡る……
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