二人が選ぶ道

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アニス『それにしても……久しぶりに外の空気に触れました』   ナスタチウム『そうね……最近はずっと、屋敷で家事に専念してたからね』   アニス『ええ だから、今回の任務はちょっと嬉しいです』   ナスタチウム『同感ね  久しぶりにひと頑張りするわよ』   アニス『はい』   二人はそう言葉を交わすと、【スケールギルドの国境】へとスピードを上げて飛んで行った   そして、それから間もなくして【スケールギルドの国境】に到着したため気付かれないようにゆっくりと着地した   アニス『つきましたね……』   ナスタチウム『ええ……』   二人は、かなり警戒をしながら岩陰に隠れつつ移動を始めた どうやら、見付からないようにするためのようだ   アニス『見張りはワーオクトパス一体だけですか……』   アニスは岩陰から少しだけ顔を覗かせるとそう呟いて再び顔を引っ込めた   ナスタチウム『今は見付かるわけには行かないわね……』   アニス『ええ……建物の陰や岩陰を使って移動しましょう』   二人はそう言葉を交わした後、お互いの顔を見て頷き……慎重に移動を始めようとしたその時、二人の目の前にマーメイドが一人居た  どうやら、既に気づかれていたようだ   アニス『!?』   ナスタチウム『こんなときに……っ!!』   アニスとナスタチウムは武器を構えた どうやら、戦わなければならないと判断したようだ……   しかし、マーメイドがとった行動は意外なものだった   ???『何をしておる……妾はそなたらと戦うつもりはないぞ?』   アニス『では、何故私達の前に現れたのですか?』   ???『そのことは、此処で立ち話もあれなので向こうの入り江まで移動してからじゃな』   マーメイドはアニスの問いかけに答えつつ、そういうと入り江に向かって進み始めた   アニス『…………』   ナスタチウム『とりあえず、ついて行った方が良さそうね…… シルヴァランドの侵攻速度と例のワーウルフについても知ってそうだからね』   アニスとナスタチウムは、ちょっとマーメイドの言動に疑問を持ちつつも……とりあえず彼女の後をついていった どうやら、ついていけばシルヴァランドのこと……そして、例のワーウルフのことがわかるかもしれないと判断したようだ   しかし、アニスは心のなかで   〔わかればいいけど……〕   と思っていた
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