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それはいつもと変わらない朝
今日も二人は、自分の仕事に精を出していた
アニス『えっと、これとあれと……後はないですね』
アニスは、部屋のベッドに近づいて古いシーツや枕カバー等を外して、新しいやつに取り替えたらバタバタ走っていき…また新しい部屋に行って同じ作業を繰り返し、ある程度たまったら古いシーツと枕カバーはメイド仲間のケッパーに渡して、また同じ作業を繰り返しに戻って行った
〔今日はいつも以上に忙しい一日になる〕
アニスは心のなかでそう思っていた為、慌てており…いつもより手が早く動いてしまってケッパーに渡す量がいつもの3倍になってしまっていたのであった
ケッパー『ちょっ!?アニス、いくらなんでもペースが早いようι
他にも洗濯物あるんだから間に合わない~ι』
アニス『申し訳ありませんが、お願い致しますι
終わったら手伝いますから』
ケッパー『あう~……』
ナスタチウム『ケッパー、うなだれてないで手を動かして!!
今日はいつも以上に忙しいんだから!!』
ケッパー『は~い……』
ナスタチウムは、窓拭きをしつつケッパーにそう言いながら慌てていた
いや、正確にはアニスやナスタチウムだけではない…今日は何かあるらしく、メイドの皆が切羽詰まっている様子だった
ナスタチウム『アニス、ベッドメイキングは終わった?』
アニス『後、二部屋で終わります!!』
ナスタチウム『了解!!
私も、この窓を拭けば終わるわよ』
アニス『わかりました!!』
二人はそう言葉を交すと、自分の仕事をテキパキとこなしていった
そして、二人がとりあえずの仕事を終えたその時だった…
ケッパー『あにゃああっ~!!』
洗濯場からケッパーの悲鳴と《ズシーン!!》という音が響いてきたため、二人は顔を見合わせたあと…洗濯場に向かって走っていった
そして、洗濯場についた二人が目にしたのはシーツと枕カバー、そして洗濯物の雪崩に埋もれたケッパーの姿だった
ケッパー『アニス~、ナスタチウム~、助けてぇ…ι』
ナスタチウム『ちょっ、大丈夫!?』
アニス『今、助けます!!』
二人はそういうと雪崩をかきわけてケッパーを直ぐに助け出し、彼女の服についた埃を払い落としてあげた
ケッパー『ありがとうι
シーツや枕カバーをわけてたら足を滑らしちゃってι』
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