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その赤い星はまるでルビーのように深い赤色に輝き、少年はその星の美しさに見惚れました。
日が過ぎて、平和な時代が終わろうとしていました。
隣国が侵略してきて戦争が始まったのです。
戦争が激しくなっていくごとに、その赤色の星の輝きは鈍くなっていきました。
お世話になったおじさん達がいなくなっていて、少年の心もどんどん暗くなっていきました。
戦争が更に激しくなっていて、ついに少年の父親も戦争に行くことになりました。
母親が泣きました。
少年ももちろん泣きました。
「行かないでお父さん!」
「大丈夫、私は必ず戻ってくるから」
そう言って父親は笑って出ていきました。
少年はその夜も、泣いて真っ赤になった瞳で赤い星を見ました。
「お願い、星さん。
お父さんを助けて下さい」
少年がそうお願いすると、真っ赤な星は少年のお願いに答えたかのように、輝きを取り戻し始めました。
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