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次の日、朝が来ても真っ赤な星はまだ空に残っていました。
ちょうど今日の戦争が行われている場所の上にありました。
街の人々は言いました。
「あれは死兆星だ、もうこの国はダメなんだ」
そう言って泣き崩れました。
少年の母親もそうでした。
街全体が暗い雰囲気になりました。
ですが、少年だけは泣きませんでした。
再びルビーのような輝きを取り戻した星をずっと見つめていました。
赤い星はピカピカと点滅すると、戦争が行われている場所に落ちていきました。
ドカンと凄い音がして何も見えなくなりました。
世界は真っ暗になりました。
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