START THE BATTLE

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  「それにしてもあれだよね。やっぱりこのプログラムにみんなが参加する旨を両親に伝えたらさ、みんな反対するもんだね」 鶴田先生が何が言いたいのか 藤林先生には解らなかった 「みーんな殺しちゃったぁーwwww」 この狂った馬鹿男 今なんて言った? 「ふざけてんじゃねぇよ!!!!」 恵梨香の次に立ち上がったのは 遠藤大貴 えんどうだいき だった 机を蹴り飛ばして 鶴田先生を睨み付けている 藤林先生が 義子を見ると 義子は泣いていた だが 自分は信じられないせいもあって 涙どころか怒りすら感じない 「遠藤、学校の備品だぞ?ちゃんと大事に扱わなきゃダメじゃないw」 鶴田先生は 笑いながら大貴を宥めているが それは相手の 怒りを掻き立てるだけだ 「ぶっ殺してやる!」 この状況に陥って 誰かは絶対に言う言葉の典型だ 確か 大貴の家族は 年の近い妹しかいなかったような気がする 詳しい話は知らないが 藤林先生は まだ家庭訪問を行っていないので どういう事情があるのかは知らない だが 今更になって 怒りが込み上げて来た それと同時に悲しみも 藤林先生の家族は 義子と恭子 そして、まだ生まれて間もない杏 クソ野郎 なんて奴だ 「遠藤くん、自分の発言にはちゃんと責任持たなきゃダメだよ?」 そう言って 先ほどの銃を大貴に渡した 大貴は 真っ青になっている 「君に僕が撃てるのかい?」 鶴田先生は ニヤニヤと気持ち悪く笑っている 藤林先生は 今にもキレそうだった なんだか自分じゃないみたいで 気持ちが悪い 大貴は 銃を持ったまま 鶴田先生を見据えているだけ  
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