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「5、4…3…2…」
いち
と、言い終わるか終わらないかで
大貴は後ろに居る兵隊によって
背中を数発撃たれた
もちろん
鮮やかな赤い血が吹き出る
大貴の正面にいた
鶴田先生はまともに血を浴びた
次の瞬間
みんな席から立ち上がって
大貴から離れるように後退った
「先生に逆らったら、遠藤みたいになるからなー。気を付けろよー。」
鶴田先生は
仰向けに倒れ込んだ大貴を見て言った
「でもみんな、頑張れよ!生き残ったら、ちゃんと家に帰るからな!ただし、1人だけだ」
鶴田先生は
教壇から降りた
生徒の表情が
一気に強張る
「3時間おきに放送で死んだ人と禁止エリアの放送が流れます。ちなみにその禁止エリアに入ったら、お前らの首が吹っ飛びます」
藤林先生は
自分の首輪に手を掛けた
息苦しさを感じさせる
銀色のいやらしいわっこ
「よし…じゃあ、そろそろ始めようか。」
そう言って
鶴田先生は出席簿を手に取った
あれは
バスで自分が見ていたやつだろうか…
「ここを出たら、試合は始まる。なお、学校は全員の名前を呼び終えてから10分後に禁止エリアになるから、気を付けろよ」
始まる前に
1人が死んだ
呆気なく
あっと言う間に
「それじゃ、行くぞー」
これから
いわゆる悪夢が幕を開けた
1年A組
【残り39名】
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