PLAY THE BATTLE

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  「ピノ子!」 義子が振り向くと 女子1番 有賀さつきが居た 「…まだ居たんだ…」 「いくらあたしでも怖いから、さ…?」 さつきは 空手部の暴君と呼ばれるほどの 危険人物で、1学年の トラブルメーカー 「これからどうなるんだろ…」 義子は 何となく学校を見上げた この場所は みんなが出て数分後に 禁止エリアになる なるべく早めに 移動しなければ 命の危険に関わる 北の方に向かいながら 義子たちは歩いた まだ外に居る人間は 少ないはずだ 動くなら今がチャンス 「みんなで脱出出来ないかなー?」 さつきは 溜め息混じりに言った 「さぁね。でもこんな基地外なこと考える奴らのことだから、きっとガードも堅いんじゃね?」 義子は周りを気にして 若干、声を潜めている 「ところで、武器は何だったの?」 「あ、存在忘れてた」 さつきの脳天気(?)さに 苦笑いを浮かべる義子 2人は 古びたマンションの中に身を隠して デイパックを広げた 「…これ…」 さつきは 手榴弾を手に取った 「あたしはこれ。」 義子が出したのは 大当たりのマシンガン そしてオマケに 弾丸20個も付いている 「ちょっ…すごいじゃん…」 さつきは 目を見開いてマシンガンに食いつく  
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