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昊を知ったのは何時だろう
何時から存在を認知したのだろう
見上げる
飛び込む
灰色を超えて
抜けるような蒼
この地上に在る灰色を
僕は否定したりはしない
僕の生きる世界は灰色で
確かに汚いかもしれないが
その灰色の中にも
鮮やかな色は生まれ出づるから
唯、僕は一縷の望みを賭けるのだ
灰色に塗れた僕でさえ
昊は受け入れてくれるのだと
願いを、掛ける
願いを、駈ける
そうして翔た其の先で
僕は何時か、蒼昊に成る。
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