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カノン
私は花音、阿部花音
そして此処は異世界、精魔の森。
オオオジイサマ
曾祖父に教えられた通りなら、間違いなく此処は、精魔の森のはず。
なのに、何かが違う。
教えられた通りの景色、曾祖父精十郎の絵画通りの景色。
目の前には、森林に囲まれた周囲数キロは、あろうかと思われる、湖としか言い様のない泉。
清らかに澄み渡る水を湛える、大きな泉(曾祖父談:聖なる泉アクエリアス)。
セイマ ノ モリ
精魔の森の中央より、少し北側に位置する泉。
今、私はその南岸の砂浜に佇んでいた。
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