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昼食をとり午睡をしている間に、エルフとドワーフが到着していたみたい。
社から表に顔を出すと、三族の代表達が階段の元で待ち兼ねたように佇んで居た。
一斉に多数の瞳が私に集まり頭を下げ出す。
神泉神社で慣れてはいるが、こちらの勝手が分かぬので
壇上(高床)から声を掛けるのでなく、階段を途中迄降りる事にする。
「まだ正式ではありませぬが豊饒の巫女こと阿部ノ花音」
エルフ族長シン・カルクシル・エステベスから名乗りをあげ族人達を紹介していく。
次がドワーフ族長グフラ・ランドーシル・グラドールが同じ様に紹介を。
フレリー達とは先に済ませていたので、族長の顔を見て頷く。
エルフ族長エステベスが一歩前に出、優雅に軽く腰を折るようにして後、私の瞳に目線を合わせ、僅かに息を吸う。
「カノン・エアルシル、我らが巫女姫」
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