青年

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神々しく輝く太陽の下、芝が鮮やかな黄緑色をしていた。 雑草が何一つとして無く、土という土が一部分も顔を出さない。 ―――文字通りの草原。 草原の周りには綺麗な森が広がっている。 森に囲まれている草原だった。 そのど真ん中に、魅月は仰向けで寝ていた。 魅月『……ッ…』 程良く照らす太陽の光に、魅月は目を覚ました。 初めてそこに訪れた誰もが言うであろう第一声。 魅月『空気が…美味しい…。』 まだ意識が微妙な魅月でさえ、一度も感じた事がないこの感覚に感動していた。 あまりにも綺麗な空気で、自分は死んでしまったのかと勘違いしてしまう程だった。 魅月『(………って、此処は何処だ…? っつーかさっきまで何やってたっけ…?)』 魅月は我に帰り、頭の中で呟いた。
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