青年

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魅月は、この世に存在しえるのか疑わしいくらい歪な化け物をみて絶叫した。 簡単に言えば、イノシシと狼を足して2で割ったような姿。 例えて言うなら、RPGの中盤に出てくる強めな野生モンスターだろうか。 魅月『っつーか何なんだよアイツ! 地球外生命体だろ!絶対!』 とりあえず、魅月はこの場から逃げる事に専念した。 魅月『クソッ…、逃げねぇとアイツに喰われる!』 全力疾走で反対側の森へ走り出す魅月だったが、逆にその行動が裏目に出た。 化け物に、魅月の存在を早めに気付かせてしまったのだ。 しかも、化け物の外見からは想像もつかない速度で魅月を追う。 魅月(来るなあああ!!) そんな魅月の祈りも虚しく、化け物は一瞬にして魅月に追いついた。 魅月(クソッ!夢であってくれ…ッ!夢であってくれッ!!!!) 化け物は手を大きく振りかぶり、魅月に目掛けて勢い良く振り下ろした。 グサッ………
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