青年

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魅月は思いっきり前方へ吹き飛ばされた。 完全に自分は死んだと確信した。 サーっと雨の様に血しぶきが辺り一面にまかれる。 魅月『…。 …夢…じゃ…なかったんだな…。 俺…死ぬのか…』 … ?『ってちょっと、人がせっかく助けたのに、勝手に死なないでよ?』 魅月『(え…?)』 可愛い女性の声を認識するのに、10秒程時間が掛かった。 魅月(女の声…だよな) ?『ねぇ…大丈夫?』 女は、返事が無い魅月が心配になって肩に手をのせた。 魅月『ああ、大丈夫です』 と、顔を女の方に向けると…。 魅月『―――!!??』 そのよく知る顔に、そして本来存在する筈の無い人物に、 魅月は目を丸くした。
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