序調

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?『霊夢はいるかしら?』 外から声がする。 こんな真夏日にお客さんが来るなんて珍しい。 のそのそと正面まで歩み寄り、引き戸を開けると… 霊夢『あら、紫じゃない』 正面に立っていたのは紫だった。 霊夢『珍しいわね、あんたが律儀に正面から入るなんて。』 紫『ちょっとした訳があるのよ。』 紫はいつも能力(境界を操る程度の能力)で、私の目の前にいきなり現れたりする。 霊夢『っで、こんな熱い日に何の用なの? 熱いお茶なら幾らでも注いであげるわよ。』 紫『…遠慮しておくわ…。 それより、また新たな異変の匂いがしたのよ。 近い内に何かありそうな気がしてね。』 霊夢『…。』 紫の言う事は断じて信じたくないが、大体いつも的中してしまう。 霊夢『地霊殿で馬鹿ガラスを退治したばっかりだっていうのに…。 面倒だわ…。』 紫『ウフフ…そうね。 だけど、あなたなら異変の一つや2つ、 痛くも痒くもないと思うんだけど?』 霊夢『いや、普通にキツいわよ(怒) で、どんな異変か予想はついてるの?』 霊夢が怒り気味に尋ねた。
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