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紫『予想はもうついてるわ。
というよりも、目処が立ってると言ったほうが適切かしら。』
霊夢『え…そうなの?』
紫『ええ。
でも、細かい事を説明する前に…。
私を神社にあがらせて欲しいわ。』
ガクッと、霊夢は一瞬だけ肩が崩れた。
霊夢は呆れたように、
霊夢『…ハイハイ、
あがっていいわよ…。』
紫『お邪魔しま~す♪』
と言った矢先、紫はすたすたと奥の方へ歩いていった。
霊夢『全く…。
最近の妖怪ときたら。』
霊夢は、腰に手を当て、片方の手で髪の毛を掻きながら、紫の後を着いていった。
部屋に入ると、
紫『あ゙~死ぬかと思った~』
紫が完璧に寛いでいた。
(仰向けで大の字に寝ている)
…というか完璧に延びきっている。
霊夢は腰を下ろしながら、寝ている紫に訪ねた。
霊夢『くつろぐのはいいけど、異変の詳細忘れないでね。』
う~、と呻き声をたてた後、
少し間を置いて、紫が質問してきた。
紫『う~ん…。
いきなりだけど、私がこんな暑い中、何故わざわざ歩いて来たか分かるかしら?』
本当に“いきなり”な質問だ。
普通に考えたら、健康な体作りの為…といったところだろうか?
(っていうか歩いて来たんかい…。)
…まぁ紫が健康に気を使うなんて、幻想郷が破滅するくらい有り得ないだろうけど。
霊夢『…。
やっとあんたも健康に気を使うようになったのね。
遅すぎる気がするけど。』
紫『…(ピクッ)』
紫は何か頭に来た様子だが、疲れ果てている為か、何もしてこなかった。
紫『そんな甘い理由じゃないわよ…。』
紫『…。
私が歩いて来たのには訳があって…。』
霊夢『…訳って?』
まぁとりあえず話を聞きなさいと、体を起こして机に肘を付いた。
…そして、疲れきった声で、ゆっくりと語り始める。
『今朝の事よ。…
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