序調

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…。 頭を抑えながらため息をついて 気づいた。 『まさか…!』    ....... ――自身の霊力消失…! とっさに紫は霊力を発現させようとした。 …が、 『使えない…!?』 霊力の発現を行った瞬間、遮断されたのだ。      ... まるで、誰かに能力が完全に封印されたように…。 その後、紫は何度も試した。 が、 しかし、何度やっても全て結果は同じだった。 … マズい事になったわ…。 と、紫は呟き、 ある重大な事に気付いた。 あっ…! 『現世界との境界は霊夢に任せないと…!』 紫は、幻想郷一帯を守る上で最も大切な『境界』を、霊夢と一緒に築き上げた。 しかし、紫は今霊力が使えない状態にある為、今ある『境界』はお世辞でも安全とは言えない。 何も起こっていない今の内に、霊夢の居る博麗神社に向かう事にした。 ........... 何も起こっていない内に ――――。
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