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朝目が覚めて、真っ先に考えてしまう、幼なじみのアイツ(沖田)のこと。
いつも、沖田はもう起きてるのかな?
とか、沖田と今日は何回しゃべれるんだろう?
とか考えてしまう。
いつの間に、こんなに惚れてしまったんだろう?
…ご飯を終え、そんなことを考えながら、身支度を始める。
沖田に可愛いと思ってもらいたくて、お花の髪飾りを付けていつもの制服を着て、家を出る。
沖田とわたしは高校は違うが、いつも一緒に駅までは登校していた。
今日も沖田はうちの門の前で
「遅ぇよ。」
という顔をしながら待ってくれていた。
「ごめんアル。」
そんな会話をしながら駅へと向かう。
…他愛もない会話をしながら歩いていると、いきなり
ポツリ、ポツリ
と、雨が降ってきた。
これぐらいの雨なら、たいしたことない。天気予報でも、土砂降りはないって言ってたし。
…そう思っていたのに、
…しだいに雨は土砂降りの雨へと変わってゆく。
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