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まだ俺の頭にあいつの記憶があるのにほっとしている自分もいた。あともう少しで…俺の記憶が
「……消える、か」
なんとも晴れない俺の気は授業というも授業のない夏休みまで1週間という時まで続いた。
あいつがいなくなってかれこれ3ヶ月経つ…
今では学校であいつとの記憶もつ者はSOS団の団員である
朝比奈 みくる
長門 有希
と
通称キョン 俺
そしてSOS団団長である
涼 宮 ハ ル ヒ
この4人だけである。
どうやら本当に記憶が消えているらしくクラスメートや先生たちに聞いてもわからないや知らないという答え
まるで最初からいなかったのように何事もなかったかのように世界は廻り、時を刻む。
あいつがいなくても日は昇り、日は沈む。月は形を変えながら闇夜を照らす。
だが俺は、俺の心は埋めるものを失ったままぽっかりと虚しく穴を開けていた。
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