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「君、遅刻。名前とクラスを言って」
「ごめんなさい!!転校初日なのに迷子になっちゃって…」
彼女が今日くる転入生か。初日から遅刻するなんて、いい度胸してるね。
「ねね、貴方の名前は何て言うの?」
「…別に君に関係ないでしょ」
「いいじゃない、名前くらい。教えてよ、ね?」
あまりにもしつこいから、仕方なく名前を教えた。
「じゃあこれから宜しくね、雲雀恭弥くん♪」
そう言って差し出した彼女の手は、小刻みに震えていた。
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