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「君は…?」
立ち尽くしている僕に気付いた、彼女の父親らしき男が声をかけてきた。
「…もしかして貴方が恭弥くん?」
顔を上げた、母親らしき女に声をかけられ、僕は無言のまま頷いた。
「そう、貴方が…。よくこの子が貴方の事を話してくれたわ。」
母親はそう言うと、挨拶をしてあげて、と言って父親と共に部屋を出て行った。
「………………ねぇ」
僕と彼女しか居なくなった部屋で、僕は彼女に話しかけた。
「ねぇ、いつまで寝てるの?早く起きなよ」
僕は俯いたまま、彼女へと近付いた。
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