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中二病エピソード パーカー
厨房の頃、俺は私服の上に必ずパーカーを羽負ってたんだ。袖を胸元で結んで。
昔のディレクターみたいな格好を格好いいと思ってやってた。
当時邪気眼や飛龍族みたいに陰で化け物退治やってるように思われたかったから
学校が終わったらすぐ私服に着替え、パーカーをなびかせながら
特に好きな女の子の家の周りを中心に走り回り、時々「この街は思ったより浸食が早い…」
とか呟いたりしてた。特に意味なくて、脳内設定は毎回コロコロ変わってた。
そんな毎日の努力が実って、ある朝学校に行くと好きな子が友達と俺の噂話してた。
「気持わるい。昨日も私ん家の周りでブツブツ言ってたの。あのアンパンマン」
彼女たちの内緒話の中で唯一ハッキリと聞こえたあの一言。当時俺はピザで丸顔だった。
その日から化け物退治は廃業したが女子からはいじめられた。
もちろん同窓会になんか行けない
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