中二病

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中二病エピソード 巫女 中三の秋、巫女という設定だった私。 地区の人が集まる集会所が私の神社だった。 集会所には鍵がかかっている為、その裏に コケシを置いて「おんころころせんだりまとうぎそわか」 と繰り返し唱えてた。少し風が強いと 「チッ。厄介なのが来るわね」と無理矢理 連れてきた飼い猫に話しかけ「あれを用意してちょうだい!」 と事前に用意していた札(筆ペンで電光石火と書かれた物) を集会所のガラス全部に貼った。「返り討ちにしてあげるわ!」 「山の神よ!地の精霊よ!清めたまえ!」 と一人で格闘しているところを区長さんの息子(同級生) に見られ、後で区長さんに「集会所を 遊び場したら駄目だよ。今は受験勉強しなさいね」 とやんわりと言われ、行きづらくなり巫女ごっこは 終わった。無事第一志望受かったのは、区長さんのおかげです。
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