序章

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テレビの前で目をランランと輝かせる5歳の少年。   「…………とーちゃ…」   【んっ?こら!お前またくだない番組を見て!ご飯出来たからさっさと…「とーちゃ!!!ポクねぇポクねぇ!!」】   興奮して、エプロン姿の父の足にしがみつく。   【おぉぅ…!落ち着けって、どうしたんだ?】   父は興奮するの我が子を落ち着かせる為、抱っこしながら聞いた。   「えっとね!ポクね!ポクね!!    『ゆーしゃ』になるぅ~~!   まお~セーバイしゅるのでござるぅ!」   満面の笑みで父に言う。   【……!!せーばぃ!?? えぇぇぇぇ?勇者だとぉ!】   ベチャ   かなり動揺して我が子を落とす。   「…うっ…いちゃよぉ~…うえ~ん~!」   【…ぉぉ…すまんすまん…】   我が子をあやしつつ、頭を悩ませる事となった。   それは…勇者希望者ピチピチ(←死語)5歳児の父は現役……            魔王ですから~。(笑)  
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