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テッテッ~テッテッテ~♪
「まお~セーバイ!
とりゃ!うりゃ!そりゃ!
このよぉにまお~がいるかぎりラブあんどーピーシュは来ないのでござるよ!(←勇者サムライのきめゼリフ)」
棒を振り回しながら楽しげに歌う勇者希望者の5才児。
【《…この状況をどう打破しようか…
…子供うちに教育しとかないと将来が…困るよなぁ…ハァ》】
可愛い我が子を頭を抱えながら見る父(〈本物〉魔王)。
「あっ…しょーだ!とーちゃ!とーちゃ!」
【んっ?な、なんだ?】
「ポクね!まお~をセーバイしちゃいからここにでんわぁしちぇ~。」
差し出されたものは敵対する王国の勇者希望案内係りの電話番号だった。
【…うっ…】
眉間にしわを寄せる。
「…どーしちゃの?とーちゃ…からだわるいのぉ?タージョブ?」
可愛げに首をかしげながら父(魔王)を見つめる。
【い、いや何でもないよ。だいじょうぶだ…《…くそっ!かわいすぎんぞお前!(←親バカ)》】
悶える魔王。
「???」
それを見つめる息子。
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