恐怖其の弐 奇妙メール

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聖夜「(まあ、多分開いてないだろうけどな…)」 いや…でも学校の扉も開いてたし…屋上ももしかしたら… 俺は屋上へ繋がる扉のドアノブを握り、回した。 ガチャッ… 聖夜「(回った…やっぱり開いてる…)」 俺は唾をゴクッと飲み込み、扉を勢いよく開けた。 扉を開いた瞬間、風が吹き、少し心地好いとも思ったがそれどころではない。 俺は何かあるかと懐中電灯の明かりで周りを照らしてみたが、何も無い… 俺「っ!?」 だがその時、背中に寒気が走った。一気に恐怖心が沸き上がる。 聖夜「(何かいる…!!)」 何故そう思ったのか自分でも分からない。でも、確かに誰かがいる…!! 聖夜「(逃げないと…!!)」 俺は逃げようと体を動かそうとしたが 聖夜「(動かない…!?)」 まるで体が石になったかのように硬直して、体を動かすことが出来ない…!!このままではマズい…!! …と、その時 聖夜「っ!?」 白い何かが目の前を通った。 聖夜「(な、何だ…今の…)」 今のは、俺が感じた“何か”だったのだろうか… 『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛…』 ………!! 聖夜「う…うわあああああ!!」 先程まで動かなかったのが嘘のように体は動き、俺は無我夢中で走り屋上から出た。
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