32人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
聖夜「(まあ、多分開いてないだろうけどな…)」
いや…でも学校の扉も開いてたし…屋上ももしかしたら…
俺は屋上へ繋がる扉のドアノブを握り、回した。
ガチャッ…
聖夜「(回った…やっぱり開いてる…)」
俺は唾をゴクッと飲み込み、扉を勢いよく開けた。
扉を開いた瞬間、風が吹き、少し心地好いとも思ったがそれどころではない。
俺は何かあるかと懐中電灯の明かりで周りを照らしてみたが、何も無い…
俺「っ!?」
だがその時、背中に寒気が走った。一気に恐怖心が沸き上がる。
聖夜「(何かいる…!!)」
何故そう思ったのか自分でも分からない。でも、確かに誰かがいる…!!
聖夜「(逃げないと…!!)」
俺は逃げようと体を動かそうとしたが
聖夜「(動かない…!?)」
まるで体が石になったかのように硬直して、体を動かすことが出来ない…!!このままではマズい…!!
…と、その時
聖夜「っ!?」
白い何かが目の前を通った。
聖夜「(な、何だ…今の…)」
今のは、俺が感じた“何か”だったのだろうか…
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛…』
………!!
聖夜「う…うわあああああ!!」
先程まで動かなかったのが嘘のように体は動き、俺は無我夢中で走り屋上から出た。
最初のコメントを投稿しよう!