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――――!!!!!!
…人
白い“何か”ではない
人なんだ
ちゃんと人の形をしていて人の肌の色をしていて…見た感じだと少女のようだ…いや、それだけならいいんだ。なにも怖がる事はない。
しかし…
聖夜「う…ぅう…ぁ…」
その少女は血だらけで腕と足がありえない方向に曲がっていて、見るも無残な事になっていた
それはまるで子供に壊されたおもちゃのように床に横たわっていた
聖夜「(死ん…でる…?」
いや…そもそもこれは死体なのか?
もしかしたら本当によく出来たおもちゃか人形なんじゃないか?
そう思い、俺は手を伸ばして触れようとした。
その瞬間
聖夜「っ!!!?」
さっきまで開いていなかった目が見開き、俺の姿を捉えた。
『………』
その目は瞳孔が開いていて、俺を捉えて離さない。
俺はその視線から自分の視線を逸らそうとするが、その視線がそれを許さない。
何だこれは?
何ダこれハ
なンだコれハ
『………クスッ』
!!
突然少女が口角を上げ、ニタァ…と笑った。
『クスクスクスッ…』
『アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!』
少女は狂った様に笑い出した。
血だらけになり、腕と足が曲がった体を揺らしながら
グチャ…などとといった惨い音を立てながら
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