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純平「なんだよ…なんなんだよ…なんだよなんだよ!!なんなんだよ!!意味分かんねぇよ…どうなってんだよ!!」
純平は完全に冷静さを失ってしまった
当たり前だ。目の前で有り得ない現象が起きているのだから
俺だって、こんな状況で落ち着けと言われても落ち着けない
実際、今も恐怖のあまり声すら出ない
『クスッ…クスクスッ…アハハハハ!!アハハハハハハハ!!』
机の揺れは更に激しくなり、少女の狂ったような笑い声が教室中に響いた。
もう恐怖という感情はなかった。変わりに絶望という感情が湧いてきた。
ふと純平の方を見ると絶望しきった顔で窓の方を見ていた。
窓の方に何かあるのかと思い、俺も窓の方に顔を向けたが何も無かった。
聖夜「じゅ、純平…?」
純平「…た……」
聖夜「え?」
純平「…何でだよ…何でまたいるんだよ…」
聖夜「いる…?何が…」
純平「やめろよ…!!やめろよやめろよやめろよやめろよ!!…俺を…その目で見るなぁぁぁ!!!!」
ガッシャアアアン!!
純平は近くにあった椅子でガラスを叩き割った。
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