3、肝だめし

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と二人は叫びながら外に出た。 「…!!!!」 夏美はもう怒りで言葉が出てこなかった 「夏美。次は僕らだから行こう!?」 夏美は小さな溜息をつきながら僕と一緒に校舎へ入った 「いったい、4人とも何を見たんだろ?とくに和馬達」 「やっぱり幽霊なのかなあ?」 二人はいろいろ考えてみた 「とりあえず、まずは職員室ね」 そして一通りまわったが幽霊らしきものはでてこなかった。 「何も出てこなかったね」 「つまんなかったわ、なのに、みんな。あんなに怯えるなんて絶対変よ!それに目印が一つもなかったわ。和馬達の場合は入ってすぐでてきたからしょうがないけれど。修達のは絶対にあるはずよ!?なのに、なんで」 「とりあえず、外に出よう??」 「え、あっうん。」 そして僕らは外に出た。 「早かったなあ!やっぱ出ただろう!!!!」 「!!!!」 「なんにもでなかったわよ!!それよりも!修達。目印残してって言ったじゃない!」 目印!!! 「目印ならちゃんと残したよ」 修は優子を見た。優子はうなずいた。 「どこに?」 夏美は聞いた。 「どこにって黒板にチョークで」 「チョークなんてどこにもなかったわよ?」 夏美はまた聞いた 「それに黒板には目印のようなものはどこにもなかったわ」 修は 「確か。ポケットに」 ポケットに入れていたはずのチョークは残っていなかった 「そういえば、あの先生。どこ行ったんだ?」 修は呟いた 「まだ学校にいるのかなあ」 「あの先生って?」 僕は修と優子に聞いた。修と優子は校舎に入り 「俺らの時に一緒にいてくれた先生がいたんだ!」 そう叫びながら、校舎内を全部捜した。しかし男性の姿はどこにもなかった。校舎から出た形跡もないし 「そんな人、僕ら見てないよ?」 僕は立ち止まった 「もしかして、拓也から聞いた自殺した先生って」 修の心の中に、男性の顔が 「あの先生だったのか」 「それじゃあ、俺らが見たあの女の子も行方不明になった女の子…?」 そしてこの肝だめしは いい夏の思い出となった
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