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停学処分を受けていた期間も考慮され、出席扱いと成績を少しだけプラスされる事になった。
今まで俺にちょっかいを出していた生徒は俺に土下座をして謝ってきた者もいた。
女生徒は泣きながら謝ってきた者もいた。
最初に俺に盗撮の疑いをかけた女生徒は俺に数日間頭を下げて詫びてきた。
そして盗撮していた真犯人は停学処分を受けた後、他人に罪をなすりつけたという事もあり、退学処分になり警察に引き渡され少年院に入れられる事になり、グルで協力していた人間も発覚し、停学処分になった。
ようやく元の生活に戻れた俺は一つ気付いた事がある、前に志穂は生きるのに責任はないと言ったが、生きるのにも責任がある事に気付いた。
死んでいった人の想いを無駄にすることなく生きること、これが残された生きている人の責任だと思う。
「これに気づけたのもあの日志穂に会えたからだな」
そして俺は今日も満月と海が見えるいつか志穂が描いた絵の場所に向かい。
今では咲き積った冬の花を見ながら、今日も夜空を見上げ、満月を見つめながら大切な思い出を恋人にしている。
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