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「…何これ!?」
女子はその写真を俺に向けた。
それは女子が体育の時間の時に更衣室で着替えているのを写した写真だった。
「ちょっとこれ何よ!?これって盗撮だよね!?」
女子は大きな声で盗撮という言葉を発したからか、付近にいた女子も集まり始めた。
「え…何これ!最低!!」
「違う!俺じゃない!誰かが入れたんだよ!」
だが俺の言葉は無駄だった、そこにいた女子は誰一人として俺を信用しなかった。
その後女子は俺の頬をぶち、写真を持って教室を後にした。
案の定、その噂は瞬く間に校内中に広まった。
その翌日、不安を抱えながらも俺は学校に向かった。
俺が教室のドアの前にまで行った時、教室の中は生徒たちの声で賑わっていた。
「おはよう…」
勇気を出してその教室の中に俺は入った、だが俺が教室に入った瞬間、賑わっていた教室は一瞬で静まった。
その沈黙の中、俺は自分の席に向かった。
それが絶望の始まりだった。
自分の席がゴミや雑巾であふれ、机の上には牛乳がこぼれ、死ね、帰れ、変態などの文字が書かれていた。
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