プロローグ

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ここはライトが集中する舞台の上。 ライトの光の熱と激しく踊っているせいでとても暑い。 たった今一曲目が終わった。 「今日は僕たちのために集まってくれてありがとう!」 僕がマイクを通して会場全体に響き渡るように言う。 答えが返ってくる代わりに女性たちの僕が発した声より遥かに大きな黄色い声援を返してくれた。 あの時、僕は諦めなくてよかった。やはり僕には普段の僕とアイドルの僕、両方が必要なんだ。 両方があってこそ、僕は成り立つ。 欲張りだけど、どっちも欠かすことのできない存在なんだ。
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