スカウト

24/29

3285人が本棚に入れています
本棚に追加
/278ページ
「まぁいいや。じゃあ三人で自己紹介して。この三人でアイドルグループを組むから」 …………ん? なんかおかしなことを言っていたような。 どこで変なワードが入っていたんだろう。 ……あぁわかった! 「ちょっ待ってください。 アイドルってなんですか?」 激しく動揺しながら社長に聞くと社長は綾香さんを睨んだ。 いつの間にか綾香さん泣き止んでる。 「まさかあんたまだ説明してなかったの?」 怒りながら綾香に聞く。 「メイクした後教えるって約束してたのに忘れてた。芸能界としか言ってないや」 テヘッと言いながら舌を出す。 ちょっとかわいいなと思ったのはここだけの秘密だ。 社長は呆れてもう何も言えない様子だ。 「もう私から説明するから。 君達三人にはユニットを組んでもらい、この会社を助けてもらいたい。 最近この会社、景気がよくなくて、けっこう危ない状況なんだ……。 だから救世主達よろしくね。もちろん売れれば給料も上がるから」 もう何から言っていいかわからないや。 頭が追い付いてない。 けど給料がもらえるならいいや。 「仕事についてはまた後日くわしく説明するから、とりあえず今は三人で自己紹介しといて」
/278ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3285人が本棚に入れています
本棚に追加