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その言葉を合図に、黒髪の男が一歩前に出た。
「俺の名は服部龍治(はっとり りゅうじ)だ」
声やら態度やら雰囲気でわかった。こいつってクールだなあ……。
次に赤髪の男が一歩前に出た。
「オッス、オラ悟空」
場が静まり返ってしまった。
第一印象は、ものすごい空気の持ち主だって感じ。
赤髪の男はシラけたのを見て、慌てて訂正している。
「じゃなくて、ワイの名前は猿山陽介(さるやま ようすけ)や。よろしゅう」
こいつなんで関西弁なんだろうと思ったが、まぁいいや、今度聞こう割り切った。
次は僕だな。
みんなに合わせて、前に一歩出た。
「僕の名前は鷹山遥輝です。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げて言うと、批難の声が聞こえた。
「なんや遥輝って堅っくるしいやっちゃなあ。
これからユニット組むんやろ?
そんなら堅くならんでや」
陽介に言われてびっくりした。
いきなり呼び捨て?と思ったが、グループ組むのに敬語はないなと思い、頷きながら了解と言っておいた。
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