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「これと、これ。みんなに配っといて。」
ノートとプリントを渡された。
美奈と半分ずつ持って、職員室を出た。
「由梨、何で返事しなかったの?」
痛いところつくなー、美奈は。
「あー、考え事してたんだ!」
ごまかそうとして、顔が引き攣った。
美奈が見逃す訳がない。
「嘘。好きなんじゃないの?」
ドキッ
「あ、えっと‥」
誰にでも分かるくらい、同様してしまった。
「ずっと前から、そうじゃないかって思ってた。何で言ってくれなかったの?」
「‥ごめん。」
「私、別に気にしないよ?」
「‥‥‥」
私が黙っていると、教室に着いた。
2人で手分けしてノートとプリントを配った。
お互いが席についてから、私は美奈に話しかけた。
「美奈。黙っててゴメンね。‥美奈の言う通り、私先生のこと好き‥っぽい‥‥なんです」
「あははっ!日本語おかしいよ!でも言ってくれてありがと!だからって私にわ何も出来ないけど‥」
「うん。でも言えてよかった!なんかスッキリしたあー!!」
「なんかめちゃくちゃ元気出てるしっ!」
それ以降先生の話はしなかった。
多分気を使ってくれたんだと思う。
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