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どれくらい泣いたのか分からないけど、落ち着いてきた。
こんなに泣いたのは、久しぶりだ。
「あー‥。明日から頑張らなきゃ。」
先生を諦められるように、頑張らなきゃ。
私はそう決心した。
これ以上好きでいても、ただ自分が傷つくだけ。
なら、もう止める。
あと少しで冬休みだし、調度いいじゃん。
先生のこと、忘れる。
忘れてやる‥
ふと携帯を見ると、メールが来ていた。
『由梨、今日は本当にごめんね‥。』
美奈からだった。
私は、また申し訳ない気持ちになり、すぐに返事を返した。
『気にしないで!心配してくれて、ありがとう!私先生のこと、諦められるように頑張ることにしたよっ!』
そう送ると、すぐに返事が来た。
『由梨がそれでいいなら、私は何も言わないよ。でも無理してるなら、止めたほうがいいと思う。って、私のせいなんだけど‥。』
美奈の言うことは、間違ってなかった。
確かに私は、無理をしているのかもしれない。
でも、無理でもしなきゃ、諦められないんだ‥
私は、自分が思っている以上に、先生のことが好きなんだ、と知った。
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