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「‥そうかもしれませんね。」
ずっと黙っていたけど、このままじゃ、今までと変わらないような気がして、思わず言い返してしまった。
「何それ。でも考えてみると、山崎さんの必死な顔、見た日以降なんだよね~。」
えっ
何でそんなに分かるの‥
先生、カン良すぎ‥‥
「‥別に、そんなことないですー!!」
動揺を隠すように、冗談っぽく言った。
でもそれが、後々後悔する原因になる。
「あ、もしかして、生徒は恋愛対象外っていうのに、傷ついた~?」
‥‥‥‥‥は?
教室がシーンと静まり返る。
私に気付いた美奈が、話題を変えようと、話し出した。
「‥あっ、そうだ!先生、今日わ何やるんですかっ?」
今まで黙っていた美奈が、急に話し出したことに、先生は驚きながらも、答えようとしたが、私はそれをさえぎった。
「え?あー、今日は‥
「馬鹿みたい‥。」
私の発言と同時に、二人が私のほうを見た。
私の中で、何かが切れたような気がした。
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