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「‥み、美奈‥‥。私、先生っ‥にひどいこと言っちゃった‥‥。どっ‥うしよう‥。」
「‥多分、大丈夫だと思うよ?」
「なっ‥んでっ‥?」
「いや、私のカンだけど‥。でも、よく言ったよ!ちょっとスッキリしたんじゃない?」
美奈に言われて、たしかにスッキリしたかな、と思えて来た。
「‥うん。‥‥っでも明日から、どうすれっ‥ば、いいんだろ‥‥。先生と顔っ合わせられないよ‥‥‥。」
「う~ん‥。たしかに合わせづらいね~‥‥‥。しかも明日、1時間目から国語だしね‥。」
どうしよう‥
何で私、あんなこと言っちゃったんだろう‥‥‥。
私はまた泣きそうになった。
でも、それに気付いた美奈が、大丈夫大丈夫、と何回も私を落ち着かせてくれたから、泣かなかった。
「とりあえず、今日は帰ろう?もう暗くなってくるし、私家まで送って行くから。」
落ち着いた私を見て、美奈はそう言ってくれた。
「‥うん。でも一人で帰れるから、大丈夫だよ!」
「でも、自動車、学校だよ?」
「あっ、‥‥忘れてた。」
「自動車忘れるって‥‥」
そう美奈に言われて、なんだか笑えてきた。
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