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ちょっとすると、涙は止まった。
明日、先生に謝ろう。
それで、先生の一番になろう。
私は先生のこと諦められない。
だけどこの恋は、絶対叶うこともない。
なら先生の一番になろう。
先生の一番の生徒に‥。
私はそう決心した。
無理に先生と話すのを止めなくてもいいし、何よりも先生の迷惑にはならないはず。
まだ少しだけ潤んでいる目をこすって、鏡にの自分に向かって笑った。
うん。大丈夫。明日から先生と普通に話せるはず。
「由梨ー!ご飯出来たよー!」
「あっ、はーい!!」
私はそう答えて、部屋を出た。
食卓へ行くと、私の好きな海老フライが並んでいた。
「ぅわあ!海老フライ!!美味しそうっ」
「好きなだけ、食べていいよ~!最近の由梨、元気なかったからね」
「‥そう?」
「うん。気のせいかもしれないけどね!」
「‥気のせいじゃない?」
心の中で、ありがとう、と言った。
「じゃっ、いただきま~す!」
「はーい」
先生?
私決めたよ。
私ね、
先生の一番の生徒になる。
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