298人が本棚に入れています
本棚に追加
/123ページ
次の日、自転車がないのでお母さんに学校まで送ってもらった。
「ありがとう!じゃあ行ってきまーす!」
「はーい!気をつけてね~」
手を振って返事をした。
先生いつも校門の前にいるから、その時謝ろう。
ドキドキ
ドキドキ
ドキドキ
心臓が飛び出るんじゃないかと思うくらい、ドキドキした。
校門の前につき、辺りを見回したが、先生は見当たらなかった。
あれ?
何でいないんだろ‥。
先生がいないときはなかったから不思議に思ったけど、職員室に行く気はしなかったので、そのまま教室に向かった。
教室につくと、美奈がもう来ていた。
「由梨っ!!おはよう!」
「おはよう!」
「昨日大丈夫だった?」
私は席について、カバンから荷物を出しながら答えた。
「‥うん。考えまとまった。だから大丈夫!心配かけてごめんねっ。」
「そんなの全然いいよ!」
「私ね、先生の一番の生徒になることにしたんだ。昨日考えたけど、やっぱり先生のこと好きだから‥。」
美奈は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!