一番

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  次の日、自転車がないのでお母さんに学校まで送ってもらった。 「ありがとう!じゃあ行ってきまーす!」 「はーい!気をつけてね~」 手を振って返事をした。 先生いつも校門の前にいるから、その時謝ろう。 ドキドキ ドキドキ ドキドキ 心臓が飛び出るんじゃないかと思うくらい、ドキドキした。 校門の前につき、辺りを見回したが、先生は見当たらなかった。 あれ? 何でいないんだろ‥。 先生がいないときはなかったから不思議に思ったけど、職員室に行く気はしなかったので、そのまま教室に向かった。 教室につくと、美奈がもう来ていた。 「由梨っ!!おはよう!」 「おはよう!」 「昨日大丈夫だった?」 私は席について、カバンから荷物を出しながら答えた。 「‥うん。考えまとまった。だから大丈夫!心配かけてごめんねっ。」 「そんなの全然いいよ!」 「私ね、先生の一番の生徒になることにしたんだ。昨日考えたけど、やっぱり先生のこと好きだから‥。」 美奈は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻った。  
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