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「そっか。私に何かできることあったら言ってね!」
「うん!でも、どうやって先生に謝ろうかなー‥。朝謝ろうと思ったんだけど、先生いなかったから。」
その言葉をきっかけに、会話は止まってしまった。
二人して頭を抱え込んでいると、教室に担任が入ってきた。
「中村さーん」
「‥はい!」
「いたいた。ちょっと来てー」
美奈は首をかしげてから、ちょっと待ってて、と私に言って担任の元へ向かった。
美奈が担任と話してる間も、どうやって謝ろうか考えたけど、思い付かなかった。
はぁー
本当にどうしよう‥
私が机に俯せになろうとした時、美奈がこっちに走ってきた。
「由梨っ!由梨っ!!」
「何!?」
かなり慌てている様子だったので、私まで慌ててしまった。
「山下先生、今日ちょっと風邪気味らしいよ!けど休みたくないみたいで、今保健室で休んでるんだって!」
小声でそう教えてくれた。
「そうなんだ‥。じゃあ今日は謝れないねー。」
何か謝るタイミング、なくなっちゃったな~。
私は肩を落とした。
すると美奈は、何言ってんの!!、と言って、私の腕を掴んだ。
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