一番

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  「失礼しまーす‥。」 美奈がお腹を抱えながら、保健室に入った後に、私もつづく。 保健室に入ると、二つあるうちの一つのベットのカーテンが閉まっていた。 あそこに先生がいる。 「あら、どうしたの?」 「ちょっと、お腹痛くて‥‥」 美奈が答えると、先生はこちらを向いた。 「あ、私は付き添いです。」 「そう。付き添いご苦労様。大丈夫?そこ座って。お湯持って来るね」 「すみません‥。お願いします‥‥。」 保健の先生が出て行くと、美奈が、でしょ?、と得意げに言ってきた。 私はニコッと笑って返事をした。 「‥じゃあ、行こっか。」 美奈に背中を押され、カーテンの前に来た。 ドキドキ ドキドキ 心臓の音がうるさいくらい鳴っていた。 大丈夫。 普通に話せるはずだよ。 と、自分に言い聞かせてから、息を吸い込んだ。 「‥先生?」 「‥っ‥山崎さ‥ん?」 先生の声がちょっと違っていた。  
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