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ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
心臓の音が早くなる。
顔がもっと熱くなる。
足が震える。
言わなきゃ。
伝えなきゃ。
私は‥
私は‥、先生の一番になるんだ‥‥。
「‥‥‥私、先生の一番になります。」
「「‥‥え‥」」
美奈と先生の声がかぶった。
自分が何を言っているのか、自分でもよく分からない。
でも、言わなきゃ伝わらないと思った。
「わ、私、先生の一番の生徒になりま‥す‥‥‥。」
保健室が静まり返る。
「‥‥あのっ、だからね、つまり‥‥。先生は今まで通り、冗談言ってもいいと思います!!」
「‥はは」
カーテンの中から笑い声がした。
「‥先生?」
「山崎さんの必死な顔、思い出した‥‥。」
先生の声は震えてて、本気で笑っていると分かった。
「えっ、今は関係ないじゃないですか!」
私は恥ずかしくなって、怒りながら言った。
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